2016年10月18日火曜日

鴨社資料館秀穗舎

平成28年度秋期京都非公開文化財「特別公開」が28日から11月27日まで21箇所で行われるが、上賀茂神社と下鴨神社だけが昨日(17日)より早く始まった。先般上賀茂神社は特別拝観したので、今回下鴨神社に行った。
参道の入口にある第34回式年遷宮奉祝事業の一環として、下鴨神社の学問所で絵師だった浅田家の旧邸を改修した鴨社資料館「秀穂舎(しゅうすいしゃ)」が10月1日に開館していたので入館してみた。神社に代々仕えた神職の家柄である社家はかつて同神社周辺に数多くあったが、現在は2軒だけが残る。中でも浅田家旧邸は江戸時代中期の全国でも数少ない伝統的社家建築で木造2階建て延べ90平方メートル。その保存と継承を目的に、旧社家の日常生活を復元した常設展示や、下鴨神社に縁のある人物や品を紹介する企画展などが開催されている。が、今回は開館記念特別企画展として「鴨長明資料展」として、「方丈記」の作者として知られる長明が使っていたとされるすずりを75年ぶりに公開のほか、狩野益信による江戸時代前期の肖像の掛け軸(初公開)など、長明ゆかりの資料30点が展示されていた。鴨長明のことが改めてよくわかった。
下鴨神社の糺の森にある「河合神社」は、鴨長明ゆかりの神社であり参拝した。鴨長明は、この河合神社の神官の家に1155年に生まれたが、さまざまな事情によりこの重職を継ぐことができなかった。このことから強い厭世感を抱くようになり、世の無常と人生のはかなさを随筆として著わした『方丈記』(行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらずの書き出し)を書くにいたったといわれている。大原から方々を転々として、58歳(1208年)のころに現在の京都市伏見区日野町に落ち着き、栖(すみか)としたのが「方丈」で、ここで『方丈記』を仕上げたとのこと。1216年6月8日(丁度800年前)、62歳で歿しがこの「方丈」は、移動に便利なようにすべて組立式になっていて、広さは1丈(約3m)四方、約2・73坪、畳約5帖半程度、間口、奥行とも1丈四方というところから「方丈」の名がある。この「方丈の庵」が河合神社にて公開されていた。(下の写真の右下)

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