一週間程前に京都山科の旧東海道沿いの山裾にある「酔芙蓉の寺」として知られる小さなお寺「大乗寺」の酔芙蓉が見頃になっているとNHKが放送したので、去年とは大分早いと思いながら訪れてみた。やはりまだチラホラと咲いている程度で放送とは程遠い状況だった。住職(婦人)に聞くとNHKが撮影した時はある程度咲いていて、それをすごく咲いているようにうまく撮影していて、あとで放送をみて感心したとの話があった。ということで、見頃は今月末頃にならなとダメという感じだった。
ここの酔芙蓉は約1300本が小さな本堂を囲むように植えられている。 芙蓉といえば木芙蓉のことを指し、朝に咲き、夕方には萎んでしまう一日花である。早朝に開花したときには本来の淡紅色、夕方になるにしたがって、その色は次第に濃くなり、そして萎んでいく。 一方、酔芙蓉は、朝のうちは純白、午後には淡い紅色、夕方から夜にかけては紅色になる。酒を飲むと顔色がだんだんと赤みを帯びるのに似ていることからこの名がついたといわれている。
芙蓉は、全国各地の庭先や公園など、どこででも目にすることができるが、群生している名所となると寺の境内が多いようである。一方、酔芙蓉となるとなかなか群生しているところは少なく、千本以上あるこの大乗寺は珍しい存在であるとのこと。 今回、残念ながら早すぎた感じだが、機会があれば今月末に再度訪れたいものだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿