23日まで開催されている奈良「興福寺」1300年(平城遷都とともに藤原不比等によって創建された)の国宝特別公開2010、五重塔初層・東金堂後堂を観に行った。
五重塔(国宝)は天平2年(730年)、光明皇后の発願で創建された。現存の塔は応永33年(1426年)頃の再建で、高さ50.8mで、木造塔としては東寺五重塔に次ぎ、日本で2番目に高い。初層の四方には、創建当初の伝統を受け継ぐ薬師三尊像、釈迦三尊像、阿弥陀三尊像、弥勒三尊像が安置されている。 東金堂(国宝)は神亀3年(726年)、聖武天皇が伯母にあたる元正太上天皇の病気平癒を祈願し、薬師三尊を安置する堂として創建した。治承4年(1180年)の兵火による焼失後、文治3年(1187年)、興福寺の僧兵は飛鳥の山田寺(現・奈良県桜井市)講堂本尊の薬師三尊像を強奪してきて、東金堂本尊に据えた。東金堂はその後応永18年(1411年)に五重塔とともに焼け、現在の建物は応永22年(1415年)の再建の室町時代の建築である。様式は唐招提寺金堂を参考にした天平様式。他に国宝の四天王立像、十二神将立像などが、後堂には、東金堂創建当初からの正了知大将像(しょうりょうちたいしょうぞう)が安置されている。 国宝館は旧・食堂(じきどう)の跡地に建てられた文化財収蔵・展示施設で、1959年に完成した鉄筋コンクリート造り。乾漆八部衆立像(国宝)の中で有名な三面六臂(手が6本)阿修羅像、乾漆十大弟子立像(国宝)、木造金剛力士立像(国宝)、木造天燈鬼・龍燈鬼立像(国宝)、木造千手観音立像(国宝)、板彫十二神将像(国宝)など多くの国宝・重要文化財が安置されている。(公式サイトから抜粋)
今回の国宝特別公開2010では、五重塔の初層と東金堂後堂が開扉され、踊大将と知られる正了知大将像が、50年ぶりに東金堂後堂に戻って公開された。また、国宝館では多くの国宝、重要文化財が置かれ、有名な阿修羅像や木造千手観音立像を観ることが出来たのは大変良かった。今まであまり仏像に興味がなかったが、このような国宝の像を観ることで興味も湧いてきた。
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