2017年11月24日金曜日

京都嵯峨野「宝筐院」の紅葉

天龍寺塔頭「宝厳院」を拝観したあと、紅葉の名所でもある「宝筐院」を初めて訪れた。ここも紅葉が見頃を迎え多くの拝観者で賑わっていた。ここは竹林や苔に四季折々の花が映える、風情満点の庭園が美しい臨済宗の寺院である。カエデに包まれた苔が美しく、モミジやドウダンツツジも多くある。晩秋には見事な紅葉が見られ、境内のモミジの回廊が秋色に美しく変化する。入口から門をくぐるとまっすぐな石畳の道があり、その両側に紅葉のトンネルが続き、辺り一面が黄金色や赤色の紅葉に包まれる様子は見事であった。
ここ「宝筐院」は平安時代に白河天皇の勅願により創建されたと伝えられ、当初善入寺と称していたが南北朝時代に復興し、室町幕府二代将軍、足利義詮によって一時観林寺と改名された。さらに義詮の没後、現在の寺名に改められた。
江戸時代の宝筐院は天龍寺末寺の小院となり、門の位置は今とは異なり、南に向けて設けられていた。幕末には廃寺となり、五十数年を経て復興された。

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