京都高島屋にて写真家「沢田教一」展(14日~25日)が開催され、初日に観に行った。
この沢田教一(1936-70)は、1965年からベトナム戦争で米軍に同行取材し、最前線で激しい戦闘や兵士の表情などを数多く写真に収めた写真家。輝かしい実績を残し、その中で「安全への逃避」でピュリッツァー賞を獲得している。この画面には戦争写真の「主役」である兵士や兵器、砲撃によって崩れ落ちた建物、そして血の一滴すらもない。が、この1枚が、ベトナム戦争の本質を世界に伝えた。米軍の爆撃から逃れ、必死の形相で増水した川を渡る2組の親子。軍服姿の沢田が向けるレンズにおびえた表情を浮かべる写真である。
受賞は、このピュリッツァー賞以外にも世界報道写真コンテスト2年連続大賞、ロバート・キャパ賞などがある。
34歳でカンボジアにて取材中に凶弾に倒れ殉職した沢田の輝かしい業績として、ベトナム戦争などを写した作品約150点や遺品とその生涯をたどる展示だった。妻・サタさん(93歳)が、初日でもあり来場されていた。
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