第52回「京の冬の旅」非公開文化財特別公開(1月6日~3月18日)が開催されていて、その一箇所の「伏見稲荷大社の御茶屋」を訪れた。この御茶屋(重文)は、御所の古御殿の一部であったもので、寛永18年(1641年)に後水尾院より賜ったもの。書院造のなかにも数寄屋造の意匠がうかがえ、宮廷好みの雰囲気を醸し出す建物だった。稲荷山を借景とした緑豊かな回遊式庭園「松の下屋庭園」(名勝)は、夜に降った雪がうっすらと積り白くなっていた。もう少し積もっていると素晴らしい庭園風景が見られるのにと、少し残念だった。庭園内の「松の下屋」では、棟方志功筆の襖絵や七大星韻図の壁画のうち「日昇昂韻図(にっしょうこういんず)」「火華旺韻図(かかおういんず)」、そして「初午ポスター原画」が公開されていて鑑賞した。
0 件のコメント:
コメントを投稿