「原谷苑」の帰り「わら天神宮」から徒歩約10分にある、ここも京都の桜名所の一つ「平野神社」に参拝(8年振りに参拝)して桜見物した。
生命力を高める神様の象徴として、平安時代より植樹されてきた桜は、境内全域に約60種類400本。3月上旬から開花する「桃桜」をはじめ、春のお彼岸のころには特に有名な「魁桜」が見頃となる。そして4月中までソメイヨシノのほか、珍しい種類の桜が次々と開花する。今回、ソメイヨシノは大分散っていたが、平野寝覚(ひらのねざめ)、胡蝶(こちょう)、松月(しょうげつ)などの桜が見頃だった。
「平野神社」は、もともと奈良の平城京に在った田村後宮という皇后様の御殿の中にあった。 そして皇城や都の災いを鎮めお守りしていた。794年に奈良から京都へ都が遷ったのと時を同じくして、今のこの地に鎮座した。つまり“Since 794”桓武天皇のお引っ越しと同時に平安京に遷った。このように遷都と同時に神社ごと一緒に移ってきたのは、沢山ある京都の神社の中でも「平野神社」だけで、それほど宮廷と密接に関係を持っていたということ。
広さは150メートル四方、約8,000坪あり、鬱蒼としたお社の森に囲まれている。 もともとはもっともっと広く、室町時代に建立された金閣寺を含めた2キロ四方という広い範囲が平野神社の境内だった。 平安時代から鎌倉~室町~桃山~江戸と公家社会から武家社会に移り行く歴史の流れの中、「平野神社」の様子も随分と変ってしまった。昭和になってからも西大路通を広くする為に西側が削られ、今の大きさになったとのこと。江戸時代初期に再建された重要文化財の社殿を中心に京都御所から移築した御門や社務所などがある。
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