今年11月6日に第60次式造替が行われ、御本殿やそれ以外の社殿も美しく蘇った「春日大社」の正遷宮を奉祝し、12日~17日の午後から御本殿の特別参拝が行われているので出かけてみた。多くの特別参拝者や一般参拝者であった。
南門をはじめ本殿と、その周りも大変綺麗に修復され、一千基の釣燈籠が架けられた回廊を歩き、厳かな気持ちで御本殿にお参りした。が、本殿の第一、第二、第三、第四殿内には入れなかったのが少し残念だった。
ここ春日大社は、今からおよそ1300年前、奈良に都ができた頃、日本の国の繁栄と国民の幸せを願って、遠く鹿島神宮から武甕槌命(タケミカヅチノミコト)様を神山御蓋山(ミカサヤマ)山頂浮雲峰(ウキグモノミネ)に迎えたことから始まる。その後香取神宮から経津主命様、また枚岡神社から天児屋根命様・比売神様の尊い神々様を招いた。祭神はこの4つの神様である。
御創建以来当社は、千古の森の中に朱の柱、白い壁、そして自然の檜皮屋根の本殿・社殿が往古と変わらぬ壮麗で瑞々しく鎮まっていた。これを20年毎に斎行される式年造替という制度により、社殿の御修繕、御調度の新調、祭儀の厳修により日本人の命が連綿と受け継がれてきた。これにより、清々しくも尊厳ある気が境内に満ち、神様の広大無辺なるお力や有り難さがしみじみと感じられる名社として今日に至っている。
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