最近の映画『許されざる者』『そて父になる』『おしん』『ダイアナ』を鑑賞。
【許さざる者】の概要は、明治維新の際に北海道に落ち延びた幕府軍の生き残りである釜田十兵衛(渡辺謙)は、僻地で幼子と暮らしていた。そんな十兵衛のもとに、かつての幕府軍の仲間である馬場金吾(柄本明)がやって来た。開拓民に顔を切り刻まれた女郎がおり、その女郎仲間が犯人の開拓民に千円の懸賞金を懸けたというのだ。刀を捨てた十兵衛だが、子どもたちの冬支度の金を稼ぐため、女郎たちのいる鷲路の町へ向かう。その町は、大石一蔵(佐藤浩市)という冷酷な警察署長が支配していた。十兵衛は自分のためではなく他の者のために、あらゆる覚悟を背負い、再び刀を手にするという苦渋の決断をするというもの。主役をはじめ、役者の演技はすごいものだった。
【そして父になる】の概要は、大手建設会社に勤める野々宮良多(福山雅治)は、都内の高層マンションで妻みどり(尾野真千子)と6歳の息子慶多と3人で暮らしていた。ある日、慶多が生まれた病院から連絡がある。DNA鑑定の結果、慶多は他人の子だった。病院の仲介で会った相手方は、群馬で小さな電気店を営む斎木一家(リリーフランキー・真木よう子)。粗野で境遇も違う斎木夫婦に嫌悪感を抱く良多だが、交流を深めるうちに実子である琉晴に自分とのつながりを見いだして行く。思い悩んだ良多の決断は・・・わが実の子を引き取ることだった。お互いの夫婦が悩み抜く過程が見ものだった。
【おしん】の概要は、明治40年の冬。山形県最上川の寒村に暮らす7歳のおしん(濱田ここね)は、川下にある中川材木店に子守にとして一年間の年季奉公に出る。厳しい女中頭のつねにしごかれ、食事も満足に与えられない中、おしんは辛抱の日々を送っていた。ある日、おしんは50銭を盗んだのではないかと疑われ、そのまま店を飛び出してしまう。逃げる途中におしんは雪山の中で倒れるが、脱走兵の俊作が彼女を助けてくれた。俊作はおしんに文字を教え、ハーモニカをくれるが、脱走兵として殺される。おしんは、その後の奉公先である山形県・酒田市の米問屋「加賀屋」で、当家の跡取り娘、八代加代との深い友情と、その後の、おしんの生き方に多くの影響を与えた大奥様のくに(泉ピン子)の教えを受け、立派な女性へ成長していく・・・というもの。約2,500名の応募者の中からおしん役に選ばれたのは、まだ9歳の濱田ここねちゃん。冬の山形で約5カ月にもおよぶロケが行われ、親元を離れれ大変なロケだったようだが、さすがに演技はすばらしかった。
【ダイアナ】の概要は、現代のシンデレラストーリー。1981年保育士だったダイアナが、イギリスのチャールズ皇太子と結婚、20歳の可憐なプリンセスに人々は熱狂した。翌年には長男、続いて次男が誕生するが、伝統を重んじる王室と、現代的な都市生活を愛するダイアナとの間に溝ができていく。さらにチャールズの不倫と、ダイアナの秘密の恋が発覚。おとぎ話は離婚で終わった。初めて自分の人生を歩み始めたその矢先、1997年8月31日、事故により全世界を夢中にした36年の生涯を閉じる。彼女自身の人生・・・・、それはほんのわずか2年のことだった。
パリでの交通事故により不慮の死を遂げてから16年が経った今なお愛されるダイアナ元英国皇太子妃。伝統を重んじる王室の中で個性を押し殺して生きることができなかった彼女の葛藤とチャーミングな素顔、意外な一面がナオミ・ワッツ(ダイアナ役主演)の好演で明かされていた。よく似合っていたしすばらしい演技だった。
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