1983年、駅前に第1号店を開いたレンタル最大手のTSUTAYA創業者(枚方出身の増田宗昭社長)が同じ駅前に、代官山T-SITE、湘南T-SITEに次ぐ3店舗めの枚方T-SITEを16日オープンさせた。 この場所は近鉄百貨店、その前のひらかた丸物(まるぶつ)が、またすぐ近くに三越百貨店、長崎屋などがあって、それなりに賑わっていたが時代の流れに乗れず撤退した場所となっていた。そのため枚方市駅前は寂れて、現在は新しくなった「くずはモール街」にお株を奪われてしまっていた。
「ひらかたつ~しん」のサイトによると、増田社長は、枚方T-SITEは「この3つ以外はやめようぜ!」というコンセンサス(合意)のもと取り組んで来たこと。その3つとは①企画会社としてプラットフォームを作ってお客さんに喜んでもらうこと。例えば蔦屋書店、Tカード、T-SITE…。②データベースを活用してお客さんに喜んでもらうこと。③.コンテンツを開発するグループになること。 また、この枚方T-SITEは5000坪あり、ものを詰め込むだけでお客さんが喜ぶ時代ではないので、『こういうライフスタイルいいでしょ?』と提案するコンテンツが必要で、これで世の中から評価を受けたいと思っているとのこと。それには、まず広域からモノを求めてお客様を呼ぶというスタイルではなくて、ここから半径2kmだけのお客様を呼び、提案をしていきたい。具体的にはどんなお客様かと言うと「お年寄り」「親子」そして「働いている人たち」。提案する内容は「日常生活」、普段の生活を提案したい、そして「関係性消費」というものを提案する。「関係性消費」とはモノは買わなくても、例えば今日ここで撮った写真を友達に送ること、親しい人と食事をとること、美味しいものを贈るような、人との関係性をもっとよくするために行う行動を「関係性消費」と呼んでいる。今後、スマホと一体化してスマホで便利に楽しめる百貨店、データーベースと連動した百貨店というようなことにしていきたい、ということ。
昨日のオープンには行けなかったが、今日(2日目)に訪れてみたが、多くの人で賑わっていた。建物の外観(上の写真)も大変ユニークで変わっているが、内部も吹き抜けもあり、休息する椅子やゆったりとした心に安らぎを感じる空間も多く、今までの商業施設(百貨店)とは一味違ったものになっていた。特に吹き抜けの壁を埋めるように飾られた書籍群(中の写真)が圧巻で、書籍を中心として飲食店や化粧品店、子どもの遊技施設など40店以上が入り、また6・7階にはりそな・東京三菱UFJ銀行も入っていた。枚方駅の1日の乗降客が約9万人あり、このT-SITEによって元の賑わいを取り戻してほしいと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿