明日(26日)の公演に向けて「15周年藤原道山 風雅竹韻」のプレ・レクチャーがいずみホールのロビーで、約50名の参加のもと行われた。 これにNHKから道山の追っかけ取材として撮影も行われた。
概要は藤原道山さんのプレ・レクチャー(約90分)とバックステージの見学だった。 プレ・レクチャーの概要は、まず尺八で「早春賦」を奏でてから尺八の歴史について詳しい話があった。尺八は中国から日本に渡り聖徳太子も吹いていたとの書物もあって古い歴史があること、その後時代とともに移り変わり、明治以降合奏もできて今日に至っている。 現在、海外でも非常に人気があり奏でる人も増えて、日本の楽器の代表に位置づけられているという。 また、尺八は一尺八寸が標準の長さであるが、一尺六寸、二尺三寸がり、それぞれ音色も違うことを実演しながらの説明や5つの穴を使って息、指、首の3つで音色を出すことを実演しながらの話もあった。話も結構うまいし、面白い話もあって大変よかった。
道山さんは、10歳より尺八を始め、人間国宝 山本邦山に師事。東京芸術大学音楽学部邦楽科卒業、同大学大学院音楽研究科修了。2001年アルバム「UTA」でCDデビューして以来、クラッシック、ジャズなどにも音楽活動を展開し、現在、東京芸術大学音楽学部非常勤講師として後進の指導も積極的に行っている若く長身でカッコよい尺八演奏家である。
筆者も学生時代(18歳頃)に「軟式テニス部」でテニスに明け暮れていたが、他に何かやりたいとの思いで「尺八部」に入部し、尺八の先生(師匠)に教えてもらいながら猛練習し、部員と一緒に秋の文化祭(邦楽演奏会)や他の大学の文化祭などで尺八と筝との演奏会もやり楽しかった思い出がある。入社してからは、尺八の先生を探そうと流祖中尾都山の出身地である枚方市駅近く(岡東町)の中尾家(その当時の宗家は京都に移住、行った家は関連の中尾宅)に行って、出来るだけ寮に近い(京阪古川橋)師匠(先生)を紹介してもらい習い始めた。3~4年通っただろうか、免許も「初伝」→「中伝」→「奥伝」の手前となり、竹名も師匠の「吉田蒋山」の一字をもらって「蒋栄」としたが、その頃から仕事も忙しく、また大学の夜学に通いだしたため全く練習が出来なくなりずるずるとサボり、結果的にはやめてしまった。その後は、またやろう、またやろうと思いながら尺八はどうも古臭い?というイメージもあって、手付かずで今日に至ってしまった。今思えば、あの時しんどかったが少しでも続けてやっておけば、今頃は免許も「師範」以上になって、名前も「栄山」と付けられ、演奏活動もできて変わっていただろうにと少し悔やまれる。 今からでもやってもよいからやろうかなぁ...。その当時に買った尺八(確か1万円程)はガラス戸棚に置いたまま眠っている。上の写真は懐かしい邦楽演奏会で琴との合奏風景(右から二人目が筆者)、下は虚無僧に扮して演奏した姿(左が筆者)。
0 件のコメント:
コメントを投稿