2011年10月15日土曜日

映画「一命」を鑑賞

津雲半四郎(市川海老蔵)の立ち回りシーン
本日一般公開された映画「一命」(カンヌ国際映画祭出品)を鑑賞。この映画は1962年に『切腹』というタイトルで仲代達矢主演、小林正樹監督により映画化された滝口康彦の小説『異聞浪人記』を、昨年の「十三人の刺客」などを手掛けた三池崇史監督が再映画化したもの。市川海老蔵と瑛太が、「切腹」という行為を通して武家社会という権力に立ち向かった寛永時代の浪人を熱演。ふたりのまっすぐな生き様を通して、世の中の不条理を問うもので、時代劇初の3D作品ということも話題に上がっている。
あらすじは、戦国の世は終わり、平和が訪れたかのようにみえた江戸時代初頭、大名の御家取り潰しが相次ぎ、仕事も家もなくし生活に困った浪人たちの間で「狂言切腹」が流行していた。それは裕福な大名屋敷に押し掛け、庭先で切腹させてほしいと願い出ると、面倒を避けたい屋敷側から職や金銭がもらえるという都合のいいゆすりだった。そんなある日、名門・井伊家の門前に一人の侍が、切腹を願い出た。名は津雲半四郎(市川海老蔵)。家老・斎藤勘解由(役所広司)は、数ヶ月前にも同じように訪ねてきた若浪人・千々岩求女(瑛太)の、狂言切腹の顛末を語り始める。武士の命である刀を売り、竹光に変え、恥も外聞もなく切腹を願い出た若浪人の無様な最期を・・・・・。そして半四郎は驚くべき真実を語り出すのだった。それは、その若浪人(瑛太)とは、雲半四郎(市川海老蔵)の娘婿で、妻(満嶋ひかり・若浪人の妻)が病気になり小さな子供をかかえお金がなく医者にかかるためにはどうしても金3両が必要となり、狂言切腹に及んだこと、それをここにいる誰一人として聞き入れてくれなかったことを切実に語るが、聞き入れてもらえず無礼者ということで斬られてしまう。
この映画をみて、武士の名誉を捨て一命を掛けて家族を守ろうとした男の姿に感動したし、また初めてみる市川海老蔵の迫力ある演技も非常によかった。
実話や話題性に富んだ映画を観に行くことにしているが、最近では「はやぶさ」「日輪の遺産」などを鑑賞したし、これからも「1911」、「山本五十六」など観たい映画が公開されるので楽しみだ。

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