大阪中之島の国立国際美術館で11月27日から開催されている「ウフィツィ美術館自画像コレクション」(巨匠たちの「秘めた素顔」1664~2010年)に出かけた。あまり自画像などは観ないのであるが、今回「朝日友の会」(アサヒメイト)の会員は無料であるので、それにつられて観に出かけた。(観覧料は当日、大人1400円)
イタリア・フィレンツェを代表するウフィツィ美術館には、ルネサンス絵画の宝庫として有名であるが、一方で1700点を超える画家や彫刻家の自画像が所蔵されていることはあまり知られていない。これらの膨大なコレクションは、アルノ川をはさんで対岸にあるピッティ宮殿と美術館をつなぐ空中通路「ヴァザーリの回廊」(ヴェッキオ橋の上の建物がヴァザーリの回廊)などに保管され、通常は一般公開されていない。今回は約70点を厳選・展覧し、形成期から現代までの350年におよぶ流れを概観するものである。
ヴァザーリの回廊とは、イタリア・フェレンツェの支配者であったメディチ家の自宅(現ピッティ宮殿)と執政所(現ウフィツィ美術館)を結び、一族だけが市内を安全に通行できるように造られた空中回廊。1565年、当時の当主コジモ1世が建設を命じ、画家であり、建築家でもあるジュルジュ・ヴァザーリが設計したもの。その長さは1kmにも及び、回廊内部はルネサンス期の偉人達を含む肖像画が数多く並んでいる。回廊の窓からはフィレンツェ市内を見下ろすことができ、サンタ・フェリチタ教会ではメディチ家専用バルコニーも設けられている。 (パンフレットから抜粋)
写真の看板の左側がピッティ宮殿からみたアルノ川にかかるヴェッキオ橋の上の「ヴァザーリの回廊」、右が展示された自画像の一部。
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