2017年2月9日木曜日

「桂離宮」参観

1カ月程前にインターネットから申し込み、初めて「桂離宮」を参観した。この日は生憎の雨からみぞれに、そして雪に変わるという気候で傘をさしての参観だった。参観は外人さんも含めて34名、宮内庁関連の職員の案内で約60分回遊式庭園をみて回った。日本最古である回遊式庭園には、桂川の水を引いた池を中心に、茶屋、築山、州浜、橋、石灯篭などを配してある素晴らしいもの。建造物は書院群と池の周囲に散在する御茶屋群で構成されていて、ほぼ創建当時のままの姿を残している稀有な建物で、見応えがあった。今回は冬場であったが、新緑や紅葉の時期ににも是非訪れてみたい~ヽ(;▽;)ノ
パンフレットによれば桂離宮は、江戸時代の初期17世紀に皇族の八条宮の別邸として創設された建築群と庭園からなる。もともとは藤原道長の山荘・桂家があった場所に1590年創設された宮家の八条家の初代智仁親王(初代八条宮)が1615年造営に着手し、約47年後の智忠親王(2代)の代にほぼ完成した別荘である。造営が始まってから400年以上の間、一度も火災に遭っていない。ところどころ修繕を行っているが、ほぼ創建当時のままの姿を残している稀有な建物で、当時の朝廷文化の粋を今にそのまま伝えている。回遊式の庭園は日本庭園の傑作とされていて、建築物のうち書院は書院造を基調に数寄屋風を採り入れている。 庭園には茶屋も配されていて、敷地面積は全部で約6万9400平方メートル。うち庭園部分は約5万8千平方メートルもある。 離宮とは皇居とは別に設けた宮殿の意であるが「桂離宮」と称するのは明治16年(1883年)から。桂離宮が世界中で知られるようになったのは1930年代に来日したドイツ人建築家ブルーノ・タウトが「日本建築の世界的奇跡」と絶賛した時からとのこと。

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