2017年1月2日月曜日

飛行神社の参拝

 「石清水八幡宮」のある麓から東方向に徒歩約10分のところにあるこの飛行神社は、大正4年(1915年)に日本で最初に動力飛行機を飛ばした二宮忠八翁によって、自邸内に私財を投じて創建され、航空安全と航空事業の発展を祈願したのが当神社の起こりである。この動力飛行機を飛ばした時期がライト兄弟が飛行に成功を発表した時期とほぼ同じで、忠八翁は非常に悔しがり、日の目を見ることなく中止したという。
現在の社殿、拝殿、資料館は平成元年飛行原理発見100周年を記念して、二宮忠八翁の次男二宮顕次郎によって建てかえられたという。
本殿は1つの棟に3つの社殿があり、正面には磐船神社(交野市)御神祭であるニギハヤヒメノミコト、向かって右は航空殉難者並びに先覚者の御霊を祀る祖霊社、左は薬祖神として薬業界の父である長井博士を始め制約業界の方を御祭神として合祀されている。この神社は航空安全・交通安全・合格祈願はもちろん、種々の祈願も行われている。 境内には昭和58年大阪湾から漁網にかかり揚げられた零式戦闘機のエンジンや正面にはF104戦闘機のジェットエンジンも展示されていた。
また、併設されている飛行神社資料館(二宮忠八資料館)では、忠八翁本人が撮った当時の写真や自筆の飛行原理発見に関しての資料、また本人が晩年に作り残した玉虫型飛行器(模型)を展示する他、忠八翁が集めた航空業界初期の歴史資料が展示されていた。 石清水八幡宮と比べても参拝者が随分と少ないが、正月でもあり参拝者が絶えなかった。以前からこの神社の存在は知っていたが、参拝したのは初めてだった。二宮忠八翁が電力飛行機への取り組み経緯など学ぶことが出来た。

0 件のコメント: