2016年12月9日金曜日

月桂冠大倉記念館と黄桜

 伏見界隈を散策して月桂冠大倉記念館キザクラカッパカントリー(黄桜酒造)を見物した。
酒の資料館「月桂冠大倉記念館」は、入館料300円で同時にお土産で一本(一合)300円?の日本酒がもらえた。つまり無料で入れるという感じだった。資料館では、月桂冠の歴史や出来事、日本酒のつくり方の説明と道具が並べられており、日本酒のつくり方を改めて学んだ。
資料館を出たところには、伏見の水が湧き出ていて、お猪口で飲むことが出来た。無味でさっぱりとしていた。終わると試飲コーナーがあり、三種類の日本酒を試飲した。
ここ月桂冠は1637年(寛永14年)、初代・大倉治右衛門が京都府南部の笠置町(現在の相楽郡笠置町)から城下町、宿場町としてにぎわっていた京都伏見に出て来て創業。名前の由来は、ギリシャ神話に「太陽神アポロが怪蛇を退治し、月桂樹の葉をもって身を浄めた」とあるように、ヨーロッパでは、月桂樹は邪気を払う霊木として崇(あが)められてきた。1905年(明治38年)、勝利と栄光のシンボル「月桂冠」を商標登録し酒銘として使いはじめた。当時、自然や地名などをもとにした銘柄が多く用いられていた中で、ハイカラな酒銘として注目を浴びたとのこと。また、この名前は1910年(明治43年)に「コップ付き小びん」が当時の鉄道省で「駅売りの酒」として採用され、月桂冠が広く知られるきっかけになったとのこと。
キザクラカッパカントリー(黄桜酒造)では、河童資料館があり無料でみることが出来た。黄桜の歩みや酒作りの工程等や河童に関することが詳しく分かりやすく紹介されていたが、資料としては少なかった。
社長の話によれば「社歴が数百年ある老舗のひしめく伏見で黄桜が設立されたのは、1951年(昭和26年)で60数年前。 実は、清酒業界内では相当若い企業とのこと。業界内での後発メーカーという立場を活かし、「独創的な発想」と「斬新な行動」で、業界では先駆けて行ったテレビCMや、概念にとらわれない商品開発などでお客様の支持を得てきたとのこと。例えば、京都初の地ビールレストラン「カッパカントリー」や東京台場にミニ醸造所を作ったり、日本酒造りを体験できるコースを設けたり…このような地道な活動を続け、清酒ファンを1人でも増やしながら、お客様と共に文化を理解し、発展させていこうと努力している。」とのこと。なかなか日本酒作りの経営も難しいものだと思った。 

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