太宰治の生誕100年を迎える今年、代表作にして最高傑作である「人間失格」が映画化され、20日より封切られ観賞した。
太宰自身を投影したといわれる主人公の大庭葉蔵(生田斗真)は幼い頃から作り笑いを練習し、体育の授業でわざと失敗して笑いを取るような少年だった。自意識にまみれ、世間とうまくなじめないまま青年に成長し、高等学校に行くため上京。画塾で6歳年上の堀木と出会う。遊び人の堀木は葉蔵を、律子が営むバー青い花に連れていく。それが最初の女性、大楠道代だった。そして寺島しのぶ、石原さとみ、小池栄子、坂井真紀、室井滋、三田佳子というそうそうたる顔ぶれの女優7人と渡り合っていく点は、見事な演技だった。主演の紙蔵役は、映画初出演の生田斗真だった。
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