2017年6月19日月曜日

妙心寺塔頭「退蔵院」

「東林院」の拝観を終えて、妙心寺内にある塔頭「退蔵院」をも拝観した。
妙心寺の山内には46の塔頭があり、退蔵院はそのうちでも屈指の古刹として知られている。境内には、国宝「瓢鮎図(ひょうねんず)」(模本)や史跡名勝・枯山水庭園「元信の庭」、景色が美しい池泉回遊式庭園「余香苑(よこうえん)」などがある。
今の季節の花(サツキ、菖蒲など)も先頃終わった時期でもあったが、緑豊かな庭園を見てまわり楽しんだ(^O^) 
ここは、今から600年ほど前(1404年)、室町時代の応永年間に当時の京洛に居を構えた波多野出雲守重通が高徳のきこえ高い妙心寺第3世をつとめる無因宗因禅師への深い帰依によって、無因宗因禅師を開山として建立されたという。退蔵院の名前の由来は「退蔵」という言葉には、「価値あるものをしまっておく」という意味があるように、陰徳(人に知られないようにして良い行いをする)を積み重ね、それを前面に打ち出すのではなく、内に秘めながら布教していくということを示しているとのこと。

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