この山中正吉邸は、馬見岡綿向神社の前にあり、昨年に引き続き訪れてみた。昨年、町が買取り改装して、この4月からリニューアルオープンし、この日野祭りだけは無料公開していた。この山中正吉家は、近江日野商人館となっている旧山中兵右衞門家の分家にあたり、静岡県富士宮市で酒・醤油の醸造業を営んだ代表的な日野商人。 約1300平方メートルの敷地に、主屋・座敷・新座敷・洋間をはじめ蔵3棟・井戸屋形・納屋などが建てられている。道路に面する西面は門と板塀が連なり、日野町特有の桟敷窓が設えられいる。主屋は切妻造一部2階建てで、田の字型の四ツ間取りを基本し、奥には大釜付の5口クド(おくどさん)、新座敷は格式の高い数奇屋風書院造で、東側に広大な庭園が付属。洋間はマントルピースを備えた重厚な造りで、レトロな雰囲気が感じられる。
ここの庭園は見事であるが、一昨年見物した五箇荘の藤井彦四郎邸からすると小規模で少し見劣り?した。 (上の写真が全景で右に桟敷窓がある、下の写真が庭園)
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