2月17日付け夕刊に「加藤周一の『隠れ家』白沙村荘」が掲載され、一度訪れたいと思いながら今日になった。故評論家・加藤周一氏がふと、心を休めることができた場所が京都、中でもお気に入りは、銀閣寺近くにある「白沙山荘」だったようだ。 きっかけは、20人の友人らが70歳の誕生会を、ここで開いたことだったとのこと。
この「白沙山荘」は、日本画家・橋本関雪(1883~1945)自身の制作を行うアトリエとして造営した邸宅。約1万平方メートルの敷地内には大正〜昭和初期に建築された居宅、日本画の制作を行っていた3つの画室、茶室、持仏堂などの建造物が散在しており、国の名勝に指定されている池泉回遊式庭園は7400平方メートルにおよび、平安から鎌倉時代にかけての石像美術品が多く置かれている。庭園そして建造物の設計も橋本関雪の手によるもので、彼の美意識が随所に反映された庭屋の調和した景観そのものが「白沙村荘」の大きな見どころとなっている。(「白沙村荘」のサイトから抜粋)
この「白沙村荘」の前は、銀閣寺に通じる道なので、学生、外人など多くの観光客が行きかうところだった。しかし、この「白沙村荘」に入ると2~3名の入場者でひっそりとして、ゆっくり庭園の鑑賞もできた。 昨年9月に「白沙村荘」の造営開始100年を記念して「橋本関雪記念館MUSEUM」が開館。ここは関雪の作品が展示され、2階のテラスからは庭園や東山(大文字山)を望むこともできた。(下の写真)
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