山田洋次監督の昨年の映画「東京物語」(26日PM9時~、ABCにてTV放送)に続いて82本目の映画「小さいおうち」が25日から公開され鑑賞。 この映画は、2010年第143回直木賞を受賞した中島京子氏の「小さいおうち」を映画化。 あらすじは、昭和11年。田舎から出てきたタキ(黒木華)は、東京郊外に建つ少しモダンな、赤い三角屋根を構える平井家のお手伝いさんとして働きはじめる。そこには、主人である雅樹(片岡孝太郎)と美しい年下の妻・時子(松たか子)、二人の間に生まれたお坊ちゃまが穏やかに暮らしていた。そんなある日、板倉(吉岡秀隆)という青年が家族の前に現れる。奥様の心が彼に傾いていくのを、タキは複雑な思いで見つめ続ける。それから60年後の現代。晩年のタキ(倍賞千恵子)が大学ノートに綴った自叙伝には、『さいおうち』で過ごした日々の記憶が記されていた。その秘密の事件とは、妻・時子と板倉との恋愛事件だった。(詳しくは省略)
戦前戦中の、東京の小さなおうちで起こった事件としては大事だけど、世間的に見るとそれほどでもないかも・・・・・と思う。 奔放な奥様(松たか子)と、古風なお手伝いさん(黒木華)の対象的な二人の日本女性を通し見えてくる、昭和初期の美しいくほっこりした時間が感じられる作品だった。 出演するどの役者も個性派ぞろいで、山田監督の人間味に溢れる演技が感じられた。
<追記2/18>第64回ベルリン国際映画祭でタキ役の黒木華さん(23歳)が銀熊賞(最優秀女優賞)を受賞、ずば抜けた美人ではないが「初々しい、今の女性にはないたたずまい」を持ち合わせて、この女中役を立派にこなしたのがこの賞につながったと思う。昨年NHKの朝ドラの「純と愛」の撮影(大阪放送局のスタジオ)で、身近に見たこともあり懐かしい。暖かい拍手を送りたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿