2010年10月14日木曜日

「ひらかた大菊人形」へ

関西の秋の風物詩として長年愛され、2005年に閉幕した菊人形展「ひらかた大菊人形」が、京阪電鉄の開業100周年を記念し、今年限定であるがひらかたパークで開催(10月9日~11月28日)されている。
テーマはNHK大河ドラマ「龍馬伝」で、龍馬の生涯を薩長同盟や寺田屋事件など11の場面に分け、約1万株の菊などを使った人形27体で描くもの。妻のお龍(りょう)や桂小五郎など多彩な登場人物を鑑賞通路近くに展示し、「龍馬になった気分を味わえる」ように工夫されている。
ひらかた大菊人形は1910(明治43)年、京阪電車の大阪・天満橋―京都・五条(現・清水五条)間の開通を記念し、同府寝屋川市で開かれた菊人形展が始まり。44~45年を除いて毎年開催されてきた。ピークの74年には約85万人が来場。しかし、菊人形をつくる職人・菊師の高齢化や後継者不足から、96年間の歴史に幕を下ろしていた。
ひらかたパークでは閉幕後も毎秋、菊師から従業員らが技術を学ぶため、5体ほどの製作、展示を続けてきた。本格的な再開を求める声が多く寄せられたため、京阪電鉄の開業100周年の記念として1年限定での復活が決まった。
数十年振りに菊人形を鑑賞した。人形27体の中で、菊の花が満開に近いものも数体あるが、まだつぼみのものが多く、時期的に少し早いようだった。 
写真上は、「龍馬伝」の入口。写真中はまだつぼみの状態で、向かって左から後藤象二郎・坂本龍馬・中岡慎太郎人形。写真下は満開に近いお龍(りょう)人形。

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