本日、封切の映画「死刑台のエレベーター」を観に行った。1957年に製作されたフランス映画界の名作を初めて日本でリメイクし、傑作ミステリーの「死刑台のエレベーター」が角川映画で公開された。 あらすじは、「もう耐えられない。愛してる。」「僕も愛してる。」「もう離れられない。だからやるのよ。」携帯電話で会話する男女。女は港を見下ろすホテルの一室にいる。男は埠頭に止めたオープンカーの中。大佐と呼ばれる黒人が埠頭に現れ、「魔女からのプレゼントだ」と、男に拳銃の入った箱を渡す。女の名前は、手都芽衣子(てと・めいこ、吉瀬美智子)。大手企業・手都グループを率いる手都会長(津川雅彦)の年若い妻だ。男は、時籐隆彦(阿倍寛)、手都グループ傘下の国際医療ボランティア機構の主任医師。今日の夕方、時籐が手都会長を殺し、2人で逃げる計画だ。「あの人を殺して、私を奪いなさい」という芽衣子の言葉に殺人を犯してまで愛する人と一緒になりたいと、時藤は会長殺害を目論む。そして実行の当日、時藤は手都ビルのオフィスの5階から会長室のある1つ上の6階にロープで登り会長を自殺に見せかけて射殺する。そして、自分の階に下りるが会長室の階に引っ掛けたロープがなかなか外れず予定の15分が過ぎてしまう。自分の秘書にばれないように一旦ビルを後にするが、すぐビルに戻りロープを外しエレベータで降りるが途中、夜のため警備員(笹野高史)によって電源が切られ、その中に閉じ込められてしまう。エレベーターで、あせり、いらだち、恐れ、一夜を過ごす。
約束のカフェで芽衣子は時藤を待つが、時藤が来ないので心配して夜の街をさまよう。その頃若い警察官赤城邦衛(玉山鉄二)はチンピラ達にやられてピストルを奪わる。そのピストルがチンピラの暴力団の親分神健太郎にわたされるのを見つけ、時藤にあこがれる美容師の松本美加代(北川景子)と一緒にビルの前に止めてあった時藤の自動車を盗んで、親分と愛人の乗った車を追いかける。途中、親分・愛人と意気投合し、一緒にホテルに時藤の名で宿泊する。時藤の車に積んであったライカのカメラで記念撮影し、ホテルの写真屋に現像に出す。愛人は昔の恋人だった警察官赤城邦衛に、私のために親分を殺してと挑発する。そして、自分のピストルで親分、そして愛人をも射殺してしまう。恐ろしくなった二人は松本美加代のアパートで睡眠薬を飲み心中を図るが、死にきれなかった。
朝になり、エレベーターが動き出し時藤は外に出るが、ホテルの宿泊者名簿の名前から親分・愛人射殺の容疑がかけられ連行される。警察は自殺だと思い込んではいたが、時藤を殺害の犯人だとして自供を迫る。一方、警察官赤城邦衛は自分たちの殺害の証拠となる写真を取りに写真屋に向かう。あとを追う芽衣子。結局、警察官赤城邦衛は追いついた警察に逮捕され、写真が証拠となり親分・愛人の殺害犯として連行される。そして、そこには芽衣子と時藤の二人の姿も収められており、二人も会長殺害の罪で逮捕されるのだった。
愛と欲望に運命を狂わせ、もがく2人の男女を吉瀬美智子と阿部寛が熱演したよい作品だった。哀愁漂う映像やクールな音楽、スリリングなストーリーが最後まで観る者の心をとらえるものだった。
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