美術館の本館 |
この大山崎山荘美術館は、欧州遊学後帰国した実業家の故加賀正太郎が別荘を建てようと、1911年6月に木津、宇治、桂の三川が合流する天王山麓に土地を購入したのが、山荘の始まり。加賀自らが設計し、山荘建設にあたり、「白雲楼」と呼ばれた塔屋をまず山側に建てて、この塔の上から加賀が工事を指揮したといわれている。この塔は現在も美術館の山側の敷地に残っている。第1期の山荘は1912年6月に完成した。山荘の改造設計を1922年より始め、建物は規模を大幅に広げ、鉄筋コンクリート構造にするなど、庭園、山荘までのアプローチの道路もあわせて行うこれらの工事は1928年~29年頃に完了し、今日の山荘の姿ができあがった。山荘は1967年に加賀の手を離れ、所有者は転々と移り、1990年頃、持ち主である不動産会社が山荘を取り壊し、マンションを建設する計画が持ち上がり、地元住民から強い反対運動が起った。京都府から保存について協力の依頼を受けたアサヒビ-ル社は、加賀がニッカウヰスキ-の設立にも参加しており、アサヒビ-ル社と浅からぬ縁もあることから、天王山麓の景観を保全するために山荘を買い上げることになった。荒廃寸前だった山荘は、京都府、大山崎町の協力も得て、1996年に美術館として見事に蘇って、今日に至っている。(大山崎山荘美術館のサイトから抜粋)
今年でちょうど100年を経て山荘の睡蓮池のほとりに安藤忠雄氏の設計による「夢の箱」が誕生し、その完成記念として美術館が所蔵している名品の展示がされていた。前期は6月6日から7月25日、後期は8月1日から10月14日で展示される。庭園には四季折々の花が咲くようで楽しめるところ、池には睡蓮の花がほとりにはもう時期が少し過ぎているが紫陽花の花が咲いていた。結構もみじの木が多いので、11月下旬に訪れるといい処だと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿