2009年7月28日火曜日

PET/CT検査

初めてPET/CT検査を受けた。PETとは、「陽電子放射断層撮影」という意味で、ポジトロン・エミッション・トモグラフィー(Positron Emission Tomography)の略。がんは、実際に腫瘍(できもの)ができたり、体に変化が起きてから見つかることが多く、がん細胞の成長がある程度進んでからでないと発見できにくいものである。しかし、がん細胞自身が光って自分の位置を知らせれば、もっと早い段階で見つけることが可能で、「がん細胞に目印をつける」というのがPET検査の特徴。PET検査は、がん細胞が正常細胞に比べて3~8倍のブドウ糖を取り込む、という性質を利用するものである。ブドウ糖に似た物質に目印をつけて(FDG)体内に注射し、しばらくしてから全身をPETで撮影する。するとFDGが多く集まるところがわかり、がんを発見する手がかりとなる。従来のレントゲン(X線)やCT、MRIなどの検査は形からがんを見つけけるが、PETはこのように細胞の性質を調べてがんを探しだすものである。
これまで難しかったがんの早期発見を可能にしたPETであるが、全てのがん細胞を見つけられるわけでない。見つけられないがんもあり、見つけられない弱点と言われているところは他の検査でカバーするしかないらしい。 例えば、正常でもFDGが集まる臓器の泌尿器科系(腎臓、尿道、膀胱)・脳・心臓・肝臓等。
今回の検査の流れは、血糖値測定→医師より検査薬(FDG)を注射(約1分)→安静室でリラックスしお茶を飲んで休息1時間→排尿→1回目の撮影(約20分)→安静室で再度休息(約30分)→排尿→2回目の撮影(約15分)→以上で終了、約3時間で楽な検査だった。
結果は後日、医師から詳しい説明がある。がんは早期発見が第一。早期発見であれば治療期間、費用、苦痛も少なく完治する。健康診断等を定期的にきっちりと受け、それでがんが見つかったのであればそれなりにあきらめもできる。健康診断等をさぼって、たまに受けた健康診断や自覚症状でがんが発見されたとき、ああきっちりと健康診断を受けておいたらよかったと後悔をしなようにしないためにも今回、お金も結構かかるが受けた。

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