2018年6月13日水曜日

映画「万引き家族」鑑賞

第71回カンヌ国際映画祭でパルムドール受賞作「万引き家族」を観に行った。
あらすじは、今にも壊れそうな平屋に治(リリー・フランキー)と信代(安藤サクラ)
の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝(樹木希林)の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子(5歳)を、見かねた治が家に連れ帰る。虐待で体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。一方、治の息子の祥太(城桧吏)は、治に指南された万引きの正当性に疑問を持ち始めたことから「この家族と同じ価値観を共有していけるだろうか?」と迷うようになる。だが、事件(初枝が死亡、年金受給のため家に埋める)をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが明らかになっていくというもの(省略)
独居老人、子どもたちを愛し愛される親になろうと奮闘する治と信代、法律的な善人が犯す悪(少女の親による虐待)、法律的な悪人(万引き)が成す善(治による虐待児の保護)など、いまどきの日本の社会問題を6人の登場人物に背負わせた群像劇であった。
6人はそれぞれの不安を埋め合うように肩寄せ合って暮らし、同時に秘密が露見することに対する不安を共有している。そして、最も幸せな瞬間にもそれは消えることがない。その心象風景を表現した映像が素晴らしいものだった。

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