2015年12月25日金曜日

大阪企業ミュージアム

大阪商工会議所創立120周年記念事業として平成13年6月に開設の「大阪企業家ミュージアム」において特別展として、没後130年企画として「大阪の恩人・五代友厚」展が開催(~2月17日)されている。NHKの朝の連続小説(朝ドラ)の「あさが来た」の五代友厚(ディーン・フジオカ)の影響もあって多くの来館者で賑わっていた。
主展示エリアでは、大阪を舞台に活躍した起業家たちのチャレンジとイノベーションを明治以降3角時代ブロック(第一ブロック:近代産業都市大阪の誕生、第二ブロック:大衆社会の形成、第3ブロック:豊かな時代の形成)に分けて紹介されている。イノベーションが行われた産業分野別に展示されており、起業家たちが、社会・経済の発展にいかに重要な役割を果たしてきたか知ることが出来る。この展示は2回目であるが、大阪を舞台に活躍した起業家は高い志、勇気、英知を持って取り組んで成功したか、改めてよくわかった。
大阪の恩人と言われる五代友厚は、実業界に転じて以降、大阪を本拠として活躍。金銀分析所の設立によって巨富を得、1873年弘成館(買収鉱山の統括機関)、1876年朝陽館(製藍工場)を設立するなど、大阪の産業の近代化に貢献。また大阪商法会議所、大阪株式取引所、大阪堂島米商会所、商業講習所(大阪市立大学の前身)の設立、指導に尽力し、大阪財界の組織化にも貢献した。
大阪の経済的発展、近代産業の開拓・移植などに果たした指導的役割は高く評価されているという五代友厚について学ぶことができたし、凄い人だったことがよくわかった。現在、北浜の大阪取引所の前に「五代友厚公」の銅像が立っている。

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