2015年7月25日土曜日

甲賀市の垂水斎王頓宮建立跡

昔からこの垂水斎王頓宮建立跡地があることを知っていたが、なかなか行く機会(時間)がなかったが今回、甲賀市大河原の若宮神社に参拝し、枚方に帰る途中に立ち寄ってみた。国道1号線から約100M入った周辺の茶畑のこんもりとした森の中にあった。
ここ垂水斎王頓宮建立跡地は、平安時代の初期から鎌倉時代の中頃まで、約380年間、31人の斎王が伊勢参行の途上に宿泊された頓宮(とんぐう)が建立された所である。斎王とは、天皇が即位される度毎に、天皇のご名代として、皇祖(こうそ)である天照大神の御神霊の御杖代(みつえしろ)をつとめられる皇女・女王の方で、平安時代に新しく伊勢参道がつくられると、この道を斎王群行の形で通行されることとなった。京都から伊勢の斎宮(さいぐう)まで、当時は5泊6日もかかり、その間、近江の国では勢多(せた)・甲賀・垂水の三ヶ所、伊勢の国では鈴鹿・一志(いちし)の2ヶ所で、それぞれ一泊されて斎宮(さいぐう)まで行かれたのである。その宿泊された仮の宮を頓宮といい、現在明確に検証されている頓宮跡地は、5ヶ所のうち、ただこの垂水頓宮(たるみとんぐう)だけである。垂水に頓宮が建立されたのは、仁和二年(886年)に鈴鹿峠に向かう新道(阿須波道)が開かれてからである。(関連サイトから抜粋)

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