2015年4月26日日曜日

「リキッド」第3話

NHKBS3のプレミアムドラマ「リキッド」第3話が放送された。このドラマに3月15日(日)、滋賀県庁内で蔵元関連者(エキストラ)として和服で参加したもの。第一話は「鬼の帰還」(12日)、第二話は19日(日)、第三話は26日(日)同じ22時~22時50分放送された。この1~3話は小さな酒蔵で醸された奇跡の物語で、赤字を抱えた老舗の酒蔵に集まった崖っぷちの男たちの挑戦と再生のヒューマンドラマ。
3話のあらすじは、修一(伊藤英明)の努力が実り、相楽酒造の新しい酒仕込みが始まった。勇作(津川雅彦)は日本一の杜氏の名に相応しい指揮ぶりで、直木(柄本佑)ら素人蔵人たちを見事に統率していく。また、蔵人たちも勇作の厳しい指導の下、全力を尽くして仕込に取り組んでいた。そんな最中、轟勝久(渡辺いっけい)の引き抜き工作により、唯一の経験者である谷田幹二(大高洋夫)が蔵を去る。谷田の離脱は、蔵に小さからぬ打撃を与えたが、修一は蔵元自ら蔵人として働くことでその穴を埋めようとした。そして、直木、洋次(甲本雅裕)、真衣加(関めぐみ)、直太朗(深水元基)ら蔵人と、修一、勇作との間には強い信頼関係が芽生えていった。
その中で勇作が杜氏人生の集大成と位置づけた「雪乙女 純米大吟醸」の仕込中に大事件が起き、勇作の長い経験の中でも、初めて直面する異常事態となる。そのことが命をすり減らしながら、理想の酒を追い求める勇作には今までにない見事な味となる。全国酒造コンテストでは金賞を取れなかったが審査委員長からの絶大な賞賛の言葉もあり、相楽酒造も立派に立ち直り、別居していた妻子も戻り、すべてがハッピーエンドとなる。今回の「リキッド」は父親が埼玉久喜の寒梅酒造で長年杜氏・蔵人として働いていたことと、その父親が津川雅彦さんの風貌とよく似ていたことが重なり合って観ることができ大変よかった。

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