2013年6月13日木曜日

ナルク「天の川クラブ」定時総会へ


第19回ナルク「天の川クラブ」(NPO法人のボランティア団体)の定時総会が、メセナひらかたで盛大に開催された。来賓は毎年同じ顔ぶれで枚方市長、枚方市民安全部部長、地域振興部部長、福祉部部長、枚方福祉協議会副会長、ナルク会長、ナルク交野拠点代表の7名、会員の出席は昨年より10名多い152名だった。第1部はいつものように定時総会、第2部は「植村牧場」代表の黒瀬(旧植村)礼子さんの講演、第3部は懇親会で、これといった余興もなく、最後に元代表の1本締めで予定より約15分早く14時45分過ぎに無事に終了した。第2部の「植村牧場」代表黒瀬礼子さんの講演の概要は、まず牧村牧場三代目の姉妹の長女として生まれ、幼少のころから牧場の手伝いしながら育ち、牧場の跡継ぎはイヤだとの思いで大学卒業後大阪の会社に4年ほど就職、三代目の父親(獣医)が病に倒れられ四代目の牧場主になったと自己紹介。コスモスで有名な奈良般若寺の真向いにある広さ約1800坪の小さな牧場で、元々は初代が病弱だったため「自分の健康のために飲むつもり」で乳牛を飼いはじめたのが植村牧場のはじまり。明治16年創業以来一貫して新鮮な牛乳を届けるため努力してきた。現在は30頭の牛を飼育し、一日1500本の低温殺菌牛乳を奈良一円の一般家庭に届けるほか、奈良ホテルやレストランに宅配。週末には京都や大阪から保冷庫を抱えてやってくる人もいるとのこと。機械化が進む中、手作業で1本1本真心をこめて製品にしているが、ある意味では日本一遅れた牧場かもしれない。また、ここには15名余りの重度の知的障害者の人達が日夜がんばって働いていること。映画化(小さな町の牧童たち)もされ、数多くのドキュメンタリー番組も企画されるなど注目をうけていること。カフェ&レストラン「いちづ」もやっているので、ぜひ遊びに来てほしい、枚方で講演を聞いたと言ってもらえば、牛乳1本サービスしますとよ! など々約50分にわたっての話が終わった。牧場の仕事がイヤだったこと、重度の知的障害者の受け入れの経緯やその後の対応と現状などのいろいろな苦労話を慣れた口調でおもしろく話された。特に重度の知的障害者を受け入れ同居しながら牧場運営をされていることに感動を覚えた。なかなかできないことをされていることがスゴイ!! ぜひ機会をみつけてこの牧場を訪れてみたい。

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