2011年5月7日土曜日

香雪美術館へ

神戸東灘区御影の香雪美術館で「田渕俊夫、澄みわたる四季」( ~5月8日)が開催されていたので出かけた。
ここ香雪美術館は、朝日新聞社の創立者で茶人でもあった村山龍平(むらやま りょうへい、1850年 ー1933年)の収集品を収蔵展示するため、1972年(昭和47年)に財団法人香雪美術館が設立され、翌1973年(昭和48年)に開館した。館名の「香雪」は村山の号である。
村山は伊勢国(現在の三重県度会郡)の出身で、上野理一とともに朝日新聞の創設者である。岡倉天心らが中心になって1889年(明治22年)から発行された美術雑誌「国華」(2004年現在、引き続き刊行中)の苦境を救うため、朝日新聞社が同誌の発行元となったことが、村山が古美術に関心を持つきっかけになったという。収集は刀剣武具から始まり、仏教美術、茶道具へと広がっていった。なお、香雪美術館の収蔵品のなかには、村山の娘婿で、のちに朝日新聞社長となった村山長挙(むらやま ながたか、1894年 -1977年)の収集品も含まれている。運営主体である財団法人香雪美術館は、株式会社朝日新聞社、朝日放送、テレビ朝日の大株主でもある。
田渕俊夫画伯は1941年(昭和16年)東京に生まれ、東京藝術大学大学院修了後、アメリカ・イタリアへ遊学し、帰国後は院展を舞台に活躍。29才の時、平山画伯に師事し、その後東京セントラル美術館賞展や山種美術館賞展で受賞し、注目されるようになった院展では、二度の日本美術院賞(大観賞)をはじめ、文部大臣賞、内閣総理大臣賞を受賞するなど、現代画壇で高い評価を受けている。この間、愛知県立芸術大学や東京藝術大学で後進の指導にあたり、2005年(平成17年)には東京藝術大学副学長に就任。(関連サイトから抜粋)
日本画を代表する多くの作品を鑑賞することができた。繊細な爽やかな画風は素晴らしいもので、心を強く引き付けるものがあった。デッサンを徹底的に行い、対象を丹念に描き込む細やかな筆遣いが印象的であった。特に印象に残ったのは、すぎばやし(写真の上、杉の繊細な描写)、刻(霞が関、写真の下)だった。久し振りに日本画を楽しむことが出来た。写真が展示されていた作品の一部。

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