2010年12月30日木曜日

映画「武士の家計簿」鑑賞

4日から公開されている「武士の家計簿」を鑑賞。朝日新聞24日付に映画ファンが、今年観た映画のベスト10が掲載されていた。①「十三人の刺客」、②「武士の家計簿」、③「悪人」、④「おとうと」、⑤「告白」・・・・・で、①③④は観たが②は観ていなかったので急きょ観に出かけた。
古文書から幕末の武士の暮らしを読み解いた磯田道史による教養書「武士の家計簿 『加賀藩御算用者』の幕末維新」を、森田芳光監督&堺雅人主演で映画化。激動の幕末を、剣ではなくそろばんで生き抜いた家族の絆を描いた実際の物語。
御算用者(経理係)として加賀藩に代々仕えてきた猪山家の八代目・直之。しかし当時の武家社会には身分が高くなるにつれて出費が増えるという慣習があり、猪山家の家計もいつしか窮地に追い込まれてしまう。一家の借金が膨らんでいることに気づくと、家財道具を売り払って返済、詳細な家計簿をつけ始める。彼は自分で返済方法を考え、自分で計画を立て、着々と家計建て直しを実行する。その一つには猪山直之が息子の着袴の祝いに親戚一同を招いた時、祝い膳にのせる塩焼き用の鯛が買えず鯛の絵で代用する。激動の幕末を、剣ではなくそろばんで生き抜く猪山家の団結と家族の絆を描いていた。
この映画を観て、祝い膳にのせる塩焼き用の鯛が買えず鯛の絵で代用で、親戚たちがあ然とする笑えるシーンもあり、同時に人になんと思われても、一度決めたことは曲げない直之の性格がうまくでていてよかった。また、妻のお駒(仲間由紀恵)も直之の考えにしたがい尽くす演技もよかった。先行き不透明な時代を生きる我々の指針の一つかもしれない。

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