2010年11月2日火曜日

「カポディモンテ美術館展」へ

 
京都文化博物館で開催されている「カポディモンテ美術館展」(10月9日~12月5日)へ出かけた。
これはイタリアを代表する美術館のひとつであるナポリ・カポディモンテ美術館の名品をルネサンスからバロックまでのイタリア美術が展示されたもの。展示されている作品は主に、ファルネーゼ家が蒐集したルネサンスおよびバロック美術の作品と、ブルボン家が蒐集したナポリ・バロック美術の作品。パルミジャニーノ『貴婦人の肖像(アンテア)』、ティツィアーノ『マグダラのマリア』、グイド・レーニ『アタランテとヒッポメネス』、ジェンティレスキ『ユディトとホロフェルネス』といった至極の名品を含む80点。ルネサンスからバロックまでのイタリアを代表する貴族のひとつであるファルネーゼ家は、過去の美術作品を蒐集すると同時に、同時代の芸術家にも積極的に作品を注文し、この時代の美術の牽引役を果たした。相続によってファルネーゼ家の膨大な財産を受け継いだブルボン家は、自らが統治したナポリの美術を蒐集した。つまり本展は、芸術の庇護者であった大貴族がどのような鑑識眼で美術品を蒐集し、そして宮殿に飾ったのか、あるいはイタリアの大美術館がどのようにして出来上がったのかということも垣間見ることができる構成となっている。(公式サイトから抜粋)
今回の目玉の1つは、パルミジャニーノの『貴婦人の肖像(アンテア)』(1535-1537年)で、謎の美女と言われ(写真)、高級娼婦か貴族かと謎に包まれているものである。深みのある独特の緑色をバックに光沢感のある衣服を纏ったアンテアは、想像以上に美しく描かれていて一目観ただけで魅了された。細部まで丁寧に描かれていてとても印象的な絵画だった。それ以外のグイド・レーニの『アタランテとヒッポメネス』、ジェンティレスキの『ユディトとホロフェルネス』の絵画も見応えがあって大変よかった。 下の写真は旧京都文化博物館で、裏側に新館(写真右)があり、その3・4Fで展示されていた。

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